綴る

新しい篠原紙工

篠原紙工のホームページが新しくなりました。
私たちは、あなたのアイデアをかたちにします。この言葉を前面に篠原紙工のホームページを通して今までたくさんの人との出会いがありました。

しかし、2年くらい前からなんとなく会社の方向性とホームページの内容に違和感を感じ始め、去年から篠原紙工とは?と深いところまで掘り下げて篠原社長と話し合いをしてきました。

気がつけばこのブログを書いている私も入社して6年目。こんなに長く続いた会社は人生の中で初めてです。Factory 4F という篠原紙工の新しい形のブランディングから携わり、それを機に社内全体の意識の変化を積み重ねてきました。同時にこの6年間の間で篠原紙工が受ける仕事内容も徐々に変わってきたように思います。

お客さんとの出会いの背景には様々なストーリーや想いがあります。
受けた仕事を単に工場の生産ラインにのせるような篠原紙工ではないことは皆さんもご存知かもしれませんが、私たちとしては、変わったモノを作り出すことが目的ではなく、お客さんのアイデアやコンセプトを共有し理解した上で製本会社として何をするのがベストかということを常に考えていて、きっとその結果が他の工場ではやらないようなことや手の込んだ装丁に表れているだけだと考えています。

今回改めて綿密に設計して大切に作られた数々の作品を眺めていて、私たち篠原紙工は形にするという段階でデザイン力を使っているのではないかと思うようになりました。デザインという言葉が適切かは分かりませんが、機能性や生産工程を考え、そこに相手の想いも共有して構想した結果、エネルギーの高い作品が生まれていると実感しています。

新しいホームページでは写真もこれまでとは違う視点で撮影し、技術にフォーカスするのではなく案件の背景にある制作側のストーリーなどを紹介しています。これまで数々の作品を制作してきましたが、納品後は社内の倉庫で眠る…という感じであまり一般公開はしていませんでした。過去に制作した作品ストーリーも紹介していくのでこれからの篠原紙工のホームページやこちらのブログも楽しみにしていてくださいね。

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