綴る

mm booksさんとのお仕事

文筆家、編集者である 服部みれいさんの配信番組を聴いていたときのこと。
「星座ごとのおもしろいZINE がつくれたらいいよねー。」という内容のお話をされているのをキャッチしたとき、もしかしたらそのZINEは篠原紙工で一緒につくれたらいいかも?と思いつきました。

自分の熱が冷めないうちに、篠原紙工の会社案内とお手紙を服部さんがお住いの岐阜県に送り数ヶ月後。出版社mm books代表の福太郎さんからご連絡を頂いて、篠原紙工まで足を運んでくださることになりました。お会いした際、ご挨拶やこれまでの経緯などを楽しく話していたのですが、11月に岐阜県美濃市で行うmm booksの大きなイベントのフライヤー制作のご相談を早速いただきました。イベントが行われることは私も配信番組を通して知っていたのですが、まさかこんなに早くしっかりと関わることができるとは思っておらず、急展開な動きにワクワクでした。宇宙タイミングとはこういうこと。

フライヤーやその他紙ものを担当されているデザイナーのりささんも配信番組を聴いていらっしゃるリスナーさん。デザインワークを同時にいくつも抱えているのにとても穏やかでその時々の流れに乗るのが自然な感じ。一緒にいて心地よーい安心感がありました。スムーズな流れで仕事が進む時って、何か神様みたいな存在が後押ししてくれてるような気がします。今これを書いている時点ではまだ完全に紙加工は終了ではないのですが、社内のメンバーも頑張ってくれてるし、大丈夫!と思える自分が今ここにいます。

イベントのタイトルは「マーマーなフェス2022 表現イヤーだよ!」本来、誰もが表現者であるということを、実は…思い出すような?誰かから背中をつつかれて目覚めさせてもらえるようなシンプルなタイトル。絵、食、衣類、書籍、セラピー、等々カテゴリーに捉われず、日本全国から集まりマルシェが開催されるのですが、数えきれないほどの出店者数です。他にもトークショーや演劇なども行われるとのことで、開催中美濃の街は盛り上がって輝くエネルギーに溢れることでしょう。

このイベントに入場料は無く、自分が感じたぶんを帰る際にお支払いするかたち。いつも与えられた金額に対して払えるか払えないか(払いたいか、払いたくないか)という選択しかなかったけれど、自分が感じた価値をお金という数字で表現する。これはすごく奥が深い行為だなと思いました。自分とお金の関係、自分はお金をどう感じてるか、そんなことも腹の奥底から湧いて出てきそう。自分は日々何にお金を使うのか、というのは日常の表現ですよね。色々と考えさせられるマーマーなフェスに篠原紙工として協力できることがとても嬉しく、感謝です。


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