綴る

心地よいを作る

先日、仕事の打ち合わせでとあるログハウスのショールームに行く機会がありました。
(写真はログハウスの傍にひっそりと建てられた小屋)
住宅地の中にポツンとスタイリッシュな雰囲気のログハウス。中に入ると、ショールームだから片付いているのは当然なのですが、最小限のものだけで、空間が生き生きとしているのが感じられました。そして、何よりも私が興奮したことが家中に漂う木の香り。初めてのお客さまとの打ち合わせだったのですが不思議とリラックスしながら話が聞けたのもこの香りが助けてくれてたのかもしれません。

住宅街で静か、木の香りで家の中は満ちていて、木に包まれたような居心地、そこでいただくお茶は何か特別なように…?感じたり。身体が徐々にほどけていく感じがしました。それに加えて私がすごく「これだっ」と感じたのは、呼吸。このショールームにいると香りがいいから呼吸が整うような感じがするのです。「緊張には深呼吸するといいよ、スポーツでも呼吸は大事だよ、」という言葉はなんども聞いてきたけれど、あのログハウスで、「あっ、こういうことかな?」と肚に落ちた気がします。

最近、五感についてよく考えるのですが、
見る、聴く、嗅ぐ、触る、味わう、この5つをバランスよく常に満たしている状態を「意識的に」保つということは、結構大事なのではないだろうか?と。それがいわゆる、心地が良い状態なのではないかと思います。

そして、その五感の延長上にあるのが直感というものなのかな?なんて思うのです。その心地よいと感じる先に閃きや面白い考えが生まれてくる。だとしたら、なるべく自分をそういう状態に置いておくっていうのはすごく大事ですよね。

良い香りで自然と息を深く吸いたくなる空間。無音も良いけれど、好きな音楽や心地よい音を流し、無駄な物がなくすっきりとした環境。心地よい椅子に座り、好きなお茶を飲む。些細なことだけど、そんな環境を意識的に保って家でも職場でも過ごすと何か良いことが起こる気がします。人それぞれいろんな「心地よい」があると思うけれど、特別な何かをする、どこかへ行く、だけではなく、身近な環境から変えていく、整えていくと小さな幸せがきっと増えますね。これを書きながら、デスク上にある物をささっと片付け、視野から外しました。やっぱり違う。

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