事業内容
篠原紙工は製本会社。
東京都江東区大島に小さな制作所があって、
10数名のメンバーで仕事を動かしています。
下町の工場と説明すると分かりやすいのですが、
もし工場のイメージが「工場=指示書の通りに量産する」という感じ
であれば、そういう工場も必要だけれど、私たちはそれとはちょっと違う。
製本会社と一言で言っても内容は多岐にわたる。
製本の制作企画、提案、制作マネージメント、制作物の量産、言葉にするとこうなる。
私たちはクライアントがどんな想いやコンセプトが元で本を作りたくて、どんなことを目的としているかを聞いた上で、さらにもう少し一歩奥を読み取って、より良い製本方法を提案する会社。そこには現実的な予算のことも含まれていて、お互いの条件の中でベストな方法を創造することも私たちの仕事。「良い物を作りたい」の背後には希望がたくさんあるのは当たり前、でもそれを全部叶えていたら予算オーバーというのが現実。理想と現実を気持ちよくする合わせて、クライアントと思考の整理をすることも私たちの仕事。
でも、アイデアを出し合っているうちに当初の予算を少し超えてでもこれを作ってみたいという方々もいます。
そういう時、私は相手の創造意欲を掻き立てることができた気がして嬉しくなります。その結果、こんな複雑なデザインでも量産本にできるんだ、こんな面白い本、美しい本が作れるんだ、と思ってもらえたら何か世の中に貢献できた気がします。
篠原紙工と関わると、初めのアイデアより想定外のところに着地して気づきや発見がある。そんな製本会社で在りたいのです。